レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの音楽は常に左寄りであり、歌詞のほとんどはアメリカの大企業、文化帝国主義や政府の弾圧をターゲットとした内容だ。
しかし、一部の右翼保守派のファンが、今頃になって彼らの音楽の過激な意図に気がつきだしたのだ。
あるTwitterのユーザーは、「政治的な発言が出るまではファンだったのに。音楽は俺にとっての聖域なんだ、音楽を聴いている時にくだらない政治的な内容を聞きたいと思わない」とツイートした。
さらに「俺にとってはお前もピンクももう終わりだ。そうやってくだらないことを話し続けてみろ、ファンなんていなくなるぜ」と記した。
バンドのメンバーであるトム・モレロは、次のように反応した「スコット!お前がファンだった俺の曲で、『くだらない政治的発言』がないものはどの曲だ?教えてくれ、今すぐカタログから削除しなきゃ」
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの音楽の根底にある政治的内容に気がつかない人がいることに驚きを隠せない数多くのファンの声もSNSに上がっている。
あるファンは、「トム・モレロの左派の政治的思想を知ってレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンに怒って非難している人がいるなんて、今までネットで見てきた中で一番面白いことかも。この何十年間も、一体なんのマシーンに対してレイジしてきたと思ってんだ?アイスクリームのマシーンか?ATM?芝刈り機?」
同調する人々はさらに、「なんのマシーンにレイジしてたの?食器洗い機?」や、「マシーンと『一緒に』レイジしよう!」などとジョークを交えた。
また、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの反体制を歌った歌詞に焦点を当てる人も。
「Some of those who work [police] forces are the same that burn crosses(警察で働く人の中には、十字架を燃やす奴だっている)」と、「キリング・イン・ザ・ネーム」の歌詞を引用した。
さらに「Those who die are justified. By wearing the badge, they’re the Chosen Whites(死んでも正当化される、バッジをもっている彼らは選ばれし白人なんだ」と続けて引用し、「彼の政治的思想は、これまでずっと明確だったけどな」と記している。
6/11/2020
Translation by © Sublingual Services 2020
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